2012年06月09日

『黄金を抱いて翔べ』

【池田長十】
高村薫さん著『黄金を抱いて翔べ』が映画化され、今年の11月に公開されるようだ。

『黄金を抱いて翔べ』は高村薫さんのデビュー長編で、1990年の日本サスペンス大賞を受賞した小説。圧倒的なディテールには、ただただ驚くばかり。どんな取材をし、どうやって資料を集めたのかと、そのリアルさに感動した記憶もある。

高村作品の中で、最も有名なのは直木賞を受賞した『マークスの山』なのかもしれないが、個人的に一番好きなのはこの『黄金を抱いて翔べ』である。何せ舞台は大阪。吹田、中ノ島、淀屋橋……と、京都人でも一度は行ったことのある場所ばかり。

高村さんのインタビューを読むと、やはりこの大阪の空気感に愛着を持っておられるようで、映画化の際、「大阪出身の監督であること」が一つの条件であったらしい。

ならばと、僕はすぐに阪本順治さんがメガホンをとるのかと想像したけれど、何と監督は井筒さんだった(笑)。

20年以上も前の作品をどうして今になって?という疑問はさておき、一応、劇場に足を運ぶつもりではいる。しかし……公開前に申し訳ないが、絶対に小説の方が面白い予感がする……。


  
posted by 朗読ユニット グラス・マーケッツ at 02:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする