2013年04月24日

【朗読作品2】〜『歌い鳥』〜第15回朗読教室発表会〜

朗読発表会『歌い鳥』朗読作品A

朗読:垣内浩子
作品:「旅への誘い」 織田作之助 著


朗読者コメント:今回生誕100年の大阪の作家織田作之助の作品を選んだ。「オダサク」と親しまれ「夫婦善哉」(1940年作)の作者として有名。彼は1913年(大正13年) 大阪市南区生玉前町生まれ、戦争が終わった2年後1947年(昭和22年)に結核で33歳で亡くなられている。

当時は非常に言論抑圧が強く戦争中には発禁処分も受けたことがあり、今回朗読する「旅への誘い」は1943年(昭和18年)に書かれているが未発表の作品。

『自分の青春を犠牲にしてまで東京の学校に行かせてくれた姉、喜美子が病死。
姉の死に報いるため、南方派遣日本語教授要員に志願した田中道子は、姉宛てに届けられた手紙を読む。
それは、姉の死を知らないままに航空隊へ入隊する青年、佐藤正助からの手紙だった。』

戦争中の男女同権など全く考えられていなかったその時代に、作者が自立しようとする女性に温かい目を注いでいるのが嬉しい。そして庶民の日常を淡々と、語るような文体で書かれていて、日本の言葉の美しさをとても感じる。
しかし、この作品を朗読するとなると技術ではない朗読力がとても必要だと思った。
朗読する力(リキ)が。

文章につられて淡々と朗読すればその文章の淡々さに、吸い取られ、美しい日本の言葉を美しく表現しようとすると、その言葉の美しさに声が吸収されてしまう。
それに負けない朗読力というかリキが要求されるように思う。
さてさて・・最後まで文章に負けない力(リキ)が得られるか?

そして願わくは白黒の映画を見るように、見ているように朗読出来たら思っている。
posted by 朗読ユニット グラス・マーケッツ at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 朗読発表会(朗読教室) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする